明るめの白髪染めをきれいに染めるには

白髪染め カット

こんにちは!
伊勢崎市、桐生市、前橋市を訪問カットしています。
訪問理容さいとうです。

白髪染めというと一昔前のイメージでは暗い色が中心でした。
それが近頃ではヘアカラーが一般化したため明るめの色の白髪染めが豊富になってきました。
気軽に明るい髪色を楽しめることもありますし、暗い色で染めるよりも
伸びてきたときにコントラストの差が出づらいというメリットもあります。
ただ、黒い髪を明るくするのとは方向が違うためきれいに染めるのが難しいこともあります。

ピンク系ブラウンの白髪染めをしてみました。

ローズピンクは室内では落ち着いたピンク系の色ですが、陽の光があたるときれいなピンク色に輝くので人気があります。

使用したのはナプラ ケアテクトOG ローズピンクです。
白髪への入りがよく発色がよいのでこのシリーズを使っています。
既存の染毛部分を少しトーンアップしたかったので8トーンでオキシは6%を使用しました。
根本の新生毛の部分は白髪をしっかり染めたかったので6トーンでオキシは3%を使用しました。

現在の傾向として真っ黒く染める人というのは少ないです。
お客様が黒に近い色が希望でも暗めの栗色にすることが多いのです。
ご自分でセルフカラーする人も多いですが、ドラッグストアやスーパーで買える家庭用白髪染めでも明るいトーンで染められる製品が増えています。

明るく染めるときは白髪の量に気をつけて選ぶ。

市販品では1が明るく、数字が増えると暗いことを表しています。
理美容師が使う業務用のカラー剤は1が最も暗く数字が増えると明るくなります。
当店では白髪染め明るさは通常8トーンまでにしています。
(今までの最高は9トーンです。)
白髪をしっかりと染める場合、8トーンを基準として、それ以上明るくする場合、色落ちが早くなります
明るいカラーは白髪への色の染まり具合に不安があります。
黒髪は明るい色に染めた場合、新生毛は黒いです。
しかし、白髪染めは新しく生えてきた根本部分が白くなります。
同じ明るい色で全体を染めると、前回染めた毛の部分より根本部分が明るくなる可能性があります。
そのため、根本は少し毛先よりも暗くしています。
前回染めた部分の色落ちが気にならなければ根本部分だけ染めることでカバーできると思います。

白髪染めのおすすめは2ヶ月に一度。

前回染めてから1ヶ月くらいなら、新生毛だけのカラーで対応できると思います。
2ヶ月経過するとカラー剤が色落ちすることがあるので毛先まで染めたほうが維持できます。
髪は一ヶ月に1cm伸びると言われています。
生え際や分け目に1cmでも染めていない部分があると気になります。
そこでまた白髪染めをするのですが、髪の毛全体を染めると髪が痛みやすいです。
ベリーショートの人は別で髪が短いので全体を染めても痛みをそこまで気にする必要はありません。
ただし、頭皮へのダメージということに関しては別問題です。

短髪な人は毎月染める方もいます。既染毛がカットでほとんどなくなります。

一般的にヘアカラーに使われるアルカリ性カラーです。
1剤にアルカリ、2剤に過酸化水素が配合されていて混ぜることで脱色や染める作用が生まれます。
市販カラー剤は過酸化水素(2剤)が6%です。
過酸化水素はオキシ、またはデベロッパーとも言います。
6%の過酸化水素を使ったヘアカラーを繰り返すと毛先は何度も脱色と染毛を繰り返すことになります。
そうすると髪はダメージを重ねることになります。
理美容師は1.5~6%の過酸化水素を髪の状態を見て調節しています。
美容室で根本と毛先のカラー剤の濃度を変えるのはダメージを抑えるためです。

また一度、黒く染めた白髪を明るくするのはとても困難です。
脱色剤で抜くのが手っ取り早いですが、痛みは残ります。
もともと白髪は水分量が黒髪に比べて少ないのです。
そのためパサパサ感がでてしまう可能性があります。

同じ人から生えている髪でも質が異なります。

同じ人の毛でも白髪と黒髪では特性が違います。
白髪のほうが黒髪より固く直径も大きくなっています。
そのため、白髪はハネやすいです。
カットで同じ長さに刈り揃えても白髪だけ飛び出してしまうことはよくあります。

そして白髪の伸びる速度は黒髪よりも速いということです。
ですので白髪染めをしてもすぐ伸びるたように感じるのも頷けます。
また白髪の発生率には部位によって差があり、特に後頭部では少ないそうです。
鏡で見るのは正面の顔なので白髪の部分が特に眼についてしまうわけです。

※『資生堂、「ホップ」に白髪化に関与する遺伝子の制御効果を発見』より
https://corp.shiseido.com/jp/newsimg/archive/00000000000470/470_n0m42_jp.pdf

心の健康に貢献できるのなら白髪染めもあり。

担当させていただくお客様の中には90歳を超える年齢でも自身の白髪の状態には我慢できず髪を染めさせていただく方がいます。
体力は若い時とは違いますので、カットとヘアカラーという長い時間の施術を受けるのはけしてラクではないはずです。
ヘアカラーの薬剤は微量ですが毒性があり決して身体にいいものではありません。
それでも、きれいに髪が染め上がると本人は若くなったと鏡を見てにこにこしています。

僕としては、白髪をなくすという見た目の変化がその方に対して心の健康状態を向上させてくれるものならば、おおいにするべきだと思っています。
もちろん、身体的な健康状態に問題がある場合はきっぱりお断りします。
ですが、本人の望むような容貌に近づくようにして差し上げるのも訪問理美容の務めではないかと考えます。



斉藤聡
訪問理容さいとう代表  
東北工業大学卒 群馬理容専門学校卒
1995年から理美容室2店舗で理容師として勤務。
2002年からは訪問理美容専門事業所に所属して訪問理美容を開始する。
同時に訪問介護員2級を取得する。
2019年より伊勢崎市を中心とした地域密着の訪問理容を志し独立。
同時に訪問介護員としても活動を開始。
ホームヘルパー3年目になりました。

趣味はランニング。自転車。スマートフォン。

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