訪問カット 百歳を迎える女性の散髪

百歳 訪問理容活動

100年前に生まれた赤ちゃん
今日で100歳を迎えた女性の髪を切らさせていただきました。
一緒に暮らしている息子さんが教えてくれました。
いつもはベッドの上で過ごされていますが、会話も達者です。
彼女は100年前に生まれたときお母さんからお世話を、そして今は自分が産んだ息子さんからお世話を受けています。
そんな人の変わらない日常の一部に携われたときは訪問カットをしてきて良かったなと思います。



大正ロマンの中で生まれた人

今から100年前は1922年です。
この年は大正11年で関東大震災の前の年になります。
昭和の前の時代で大正ロマンという言葉から華やかで穏やかな時代にも感じます。
それから昭和、平成、令和と4つの元号を生き抜いてこられました。
なかでも昭和初期から中期は生き抜くことさえたいへんで、さぞ苦労をしてこられたと思います。
現在は足は衰えて歯も抜けてしまっていますが、かわらずお元気な様子です。
髪を切る時はベッドから息子さんが車いすに起こしてくれます。
令和を迎え、少しでも永く平和な余生を暮らしていけますようお祈りいたします。

令和になって生まれた人

先日は1歳半の男の子のカットをさせていただきました。
生まれて初めてのカットです。
まだ一人で椅子に座るのは難しいので、お母さんに抱っこしてもらいました。
抱っこしてもらうと安心なのか嫌がらずに大人しく髪を切らせてくれました。
小さい子どもにとって散髪するのは怖く感じることがあります。
それでも泣くこともなく最後までいいこで切らせてくれました。
最後は飽きてきてきたようなので急ぎめで仕上げました。
それから、男の子はおばあちゃんに見ててもらい
その間にママの髪のほうを切らせていただきました。
まだお子さんが小さいのでなかなか美容院で切るというのが難しかったようです。
お母さんのほうも久しぶりにさっぱりできたと喜ばれていました。

2025年には団塊の世代が後期高齢者に

今月は1歳の子から100歳の奥さんまで年齢幅が大きいお客様をさせていただきました。
僕が理容師になりたての頃はかまだまだ明治生まれの方がいました。
現在は、明治45年生まれで110歳ですからなかなかお目にかかることはありません。
お客様の年代は70歳から90歳代の方が多いです。
これからは1947年−1949年に生まれた団塊の世代の方のお客様が増えていくことと思います。
この年代のかたはおしゃれに対する意識も強いです。
お客様に気に入っていただける仕事ができるようより精進したいと思います。

斉藤聡
訪問カットさいとう代表  
東北工業大学卒 群馬理容専門学校卒
1995年から理美容室2店舗で理容師として勤務。
2002年からは訪問理美容専門事業所に所属して訪問理美容を開始する。
同時に訪問介護員2級を取得する。
2019年より伊勢崎市を中心とした地域密着の訪問理容を志し独立。
同時に訪問介護員としても活動を開始。
ホームヘルパー3年になりました。

趣味はランニング。自転車。スマートフォン。

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